おしらせ


おしらせ

オールドレンズ写真学校グループ写真展のおしらせが届いています。こちらです。私も入門者向けワークショップのスタッフの一人として協力しています。

2016/12/09

LZOS INDUSTAR 61L/Z-MC 50mm/F2.8 (M42 mount) Rev.2


きらきらと輝く六芒星(ろくぼうせい)
カメラ女子の間で人気沸騰中の星ボケレンズ
LZOS INDUSTAR 61L/Z-MC 50mm/F2.8 (M42 mount)
いまカメラ女子の間でこのレンズがブームとなっており、ブログのアクセス解析にも、その過熱ぶりがハッキリとあらわれている。ロシア(旧ソビエト連邦)のLZOS(リトカリノ光学ガラス工場)が1960年代から2005年頃まで製造したIndustar (インダスター) 61 L/Zである。このレンズはアウトフォーカス部の点光源が星型の形状にボケる、いわゆる「星ボケレンズ」として知られている[文献1]。
去る10月のある日、私はJR山手線のシートに腰かけ、東京駅から上野駅を目指していた。気が付くと目の前に若い2人のカメラ女子が立ち、何やらインダスターの話題になっていた。しばらく耳を傾けていると・・・

「A: ねぇ、メール見た?例の星ボケが出るヤツ(レンズ)なんだけど。」
「B: みたよ。インダスターでしょ?でも、あれってフィルターでも同じことできるんじゃないの?」
「A: うんそうなんだけど、やっぱフィルターとは効果が全然違うんだよねぇ~」
「B: そうなんだ。どこかで試せるといいけど」
「A:ネットにはいっぱい写真出てるから参考になるとおもうよ。スパイラルっていうブログみた?」
「B: あぁ。みたみた。マニアのブログでしょ。なんか難しい事がいっぱい書いてあったわ(←spiral補足:偏差値上げてね)」
「A: ヤフオクに出てるけど、1万円くらいからあるみたい。でもやっぱり現物を見ないと、状態はわからないわ。取引も怖いし。店で試せるといいんだけどね。10月8日の代官山は行ける?」
「B: 即売会だっけ?(←spiral補足:恐らく北村写真機店の体験即売会のことでしょう)。ちょっと予定が入ってるんだよね。友達と映画。何時からやってるの?」

おおよそ、こんな内容のやり取りであった。レンズが少し気になりヤフオクで相場を検索してみると、中古美品が18000~25000万円程度の額で取引されている。ちなみに6年前~1年前の相場は10000~14000円程度で安定していたので、レンズの相場が上昇したのはごく最近になってからのことだ。あるショップの店員によると、レンズを購入するのは主にカメラ女子なのだとか。今になってカメラ女子達がザワつきはじめたのは、紛れもなく写真家・山本まりこさんが9月に出した著書「オールドレンズ撮り方ブック」が発端であろう[文献2]。本ブログもフルサイズ機の普及に合わせ、過去のブログエントリーを刷新している最中なので、これはいい機会である。黒船の放つ波にのり、このレンズを再び取り上げてみることにした。

インダスター61L/Zのルーツは、ロシアの光学研究を統括するGOI(Gosudarstvennyy Opticheskiy InstituteまたはVavilov State Optical Instituteでもある)という研究機関が1958年から1960年まで少量のみ生産したプロトタイプレンズのIndustar-61 5.2cm f2.8(Zorki-M39 mount)である[文献3-5]。レンズを設計したのはG.スリュサレフ(G.G.Sliusarev)とW.ソコロフ(W.Sokolov)という名のエンジニアで、1958年に正のレンズエレメントに希土類のランタンを含む新種光学ガラスSTK-6を用いることで、それまでのインダスターシリーズに比べ、光学性能を飛躍的に高めたとされている。Industar-61は設計の古いFED-2用Industar-26M 50mm F2.8(1955年登場, Zenit-M39マウント)の後継製品として1962年に登場している[文献5]。この頃のIndustar-61は主にFED(ハリコフ機械工場)とMMZ(ミンスク機械工場)が製造し、焦点距離52mmや53mmなどのモデルが供給されていたが、1964年頃からはLZOS(リトカリノ光学ガラス工場)がレンズの生産に参入し、焦点距離を50mmとするIndustar-61Lを生産するようになった。
Industar 61L/Zの光学系(文献4からのトレーススケッチ): 左が前玉で右がカメラ側である。構成は3群4枚のテッサー型で、肉厚ガラスが用いられているのが特徴である。ランタン系の新種ガラスSTK-6が導入され正エレメントの屈折力が旧来からのガラスの倍にまで向上、ペッツバール和と色収差の同時補正が可能になり、F2.8の口径比が無理なく実現されている
Industarというレンズの名は1929年にロシアで始まった工業化5か年計画のIndustrizationから来ており、これにテッサータイプのレンズで共通して用いられる接尾語の"-AR"をつけてIndustarとなったそうである。61はロシア製レンズの中で用いられる通し番号で、テッサータイプの61番目の製品であることを意味している。
1960年代後半にはレンズをZenit-M39/M42マウントの一眼レフカメラに適合させたLZOS製Industar 61L/Z 50mm F2.8が登場し、この頃から絞り羽を閉じたときの形状が六芒星になった。レンズ名の末尾に付いている頭文字Lはガラスに用いられているランタンを差し、ZはZenitカメラ用を意味しているとのこと[文献6]。現在の市場に出回っている製品は大半がM42マウントであるが、比較的少量ながらZenit-M39マウントの個体も流通している。
Industar 61L/Zはガラス面に用いられているコーティングの種類に応じ、3種類のモデルに大別することができる。1つめは初期の1960年代から1970年代に製造されたモデルで、ガラス面には単層コーティングが施されていた。一方で1980年代初頭からはマゼンダ色のマルチコーティングが施されるようになっている。ただし、1980年代後期に製造された一部の個体からはアンバー系のコーティングが施された変則的なモデルもみつかる。Industar 61L/Zがロシアでいつまで生産されていたのか正確なところは定かではないが、市場に出回る製品個体のシリアル番号からは、少なくとも2005年まで生産されていたことが明らかになっている。
 
参考文献
  • 文献1 「OLD LENS PARADISE」 澤村徹著 和田高広監修 翔泳社(2008)
  • 文献2 「山本まりこのオールドレンズ撮り方ブック」 山本まりこ著 玄光社(2016)
  • 文献3 GOI lens catalogue 1963
  • 文献4 A. F. Yakovlev Catalog The objectives: photographic, movie, projection, reproduction, for the magnifying apparatuses, Vol. 1(1970) ロシア製レンズが全て網羅されているカタログ資料
  • 文献5 SovietCams.com
  • 文献6 レンズに付属した取り扱い説明書
入手の経緯
ロシアのカメラ屋から新品(オールドストック)を99ドル(送料込み)で購入した。レンズには純正のプラスティックケースとシリアル番号付きのレシート、ロシア語で書かれたマニュアルが付属していた。このセラーは2004年製の新品をかなりの数保有しているようであった。インダスター61L/Zは絞り羽に油シミの出ている個体が大半であるが、今回入手した2004年製の個体は比較的新しいためか油染みが全くみられなかった。レンズはヤフオクの転売屋が中古品を数多く取り扱っており、流通量も豊富である。ヤフオクでの相場は中古美品が18000~20000円程度、海外では中古美品が6000円~8000円、新品が8000円~10000円程度で取引されている。国内市場で新品はなかなか出ないようだが、出れば20000円~25000円あたりの値が付くのであろう。人気が過熱気味の日本だけの相場なので、現在は送料を加味しても海外から入手したほうがお得であることは間違いない。
最短撮影距離:30cm, 絞り機構 プリセット式,  焦点距離 50mm, 絞り値 F2.8-F16, 撮影倍率1:約3.5, フィルター径 49mm, 重量(実測):212g, 設計構成 3群4枚テッサー型
撮影テスト
50mmの焦点距離を考えると星ボケを効果的に出せるのは被写体に近づいて接写を行う時のみに限定される。撮影方法はバブルボケの時と全く同じで、まずはじめにピカピカ光る光源をみつけ、フォーカスリングを回してボケ具合を決定する。ちなみに星型にボケるのは絞りを少し絞った時である。続いてピント部を飾るメインの被写体を見つけピントを合わせる。このとき被写体へのピント合わせはフォーカスリングを用いるのでなく、手でカメラを前後させて行うのがポイントである。こうすれば一度決定した背後のボケ具合に大きな変化はない。
昼間の撮影は夜間のイルミネーション撮影よりもテクニックが求められる。星ボケを効果的に発生させるには太陽光の反射を利用するわけだが、肝心なのは太陽に対して半逆光の条件で撮影することである。カメラの露出補正は+1EV程度オーバーに設定しておいたほうが、星ボケがクッキリと写るのでおススメである。あと、今回は人に見せられるような作例が見当たらなかったものの、前ボケを利用するのもよい。
レンズはシャープな描写で知られるテッサータイプである。開放でもスッキリとぬけたクリアな像が得られ、解像力こそ平凡だが、鮮やかな発色とメリハリのある高いコントラストを特徴としている。ボケは四隅まで安定しており、グルグルボケや放射ボケは出ない。同じF2.8のテッサー型レンズでも本家ツァイスのテッサーやフォクトレンダーのカラースコパーなどは背後に僅かにグルグルボケがみられるが、このレンズに関しては四隅までボケの乱れが一切みられない。ピント部の画質は四隅まで安定しており、像面も平らで平面性は高いが、そのぶん立体感には乏しい。ゴーストやハレーションは逆光時でも全くと言ってよいほどでない。F2.8のテッサータイプとしては、かなり優秀なレンズである。
F5.6, sony A7(AWB)
F5.6, sony A7(AWB): 

F5.6, sony A7(WB:電球)

F5.6, sony A7(WB:白色電球)

2016/12/04

Meyer-Optik Görlitz Diaplan 100mm F3 (projector lens)




ダイアプランの原点
Meyer-Optik Görlitz DIAPLAN 100mm F3
メイヤー・オプティック(Meyer-Optik)のトリプレット型レンズに対する拘りは強く、同社の看板レンズであるトリオプラン(Trioplan)にはF2.8, F2.9, F3, F3.5, F4.5など口径比の異なる様々なモデルが供給されている。中でも口径比F3はポートレート用のスペシャルモデルに位置づけられた経緯があり、流通している個体数が少ないのもさる事ながら、明るさと画質のバランスが絶妙なため、マニアの間では別格扱いされている。このトリオプランから派生したプロジェクター用レンズのダイアプラン(Diaplan)にも実は口径比F3のモデルが供給されており、描写傾向に対する興味は増すばかりである。100mmF3は140mm F3.5などと共に戦前から供給されてきたダイアプランシリーズの最古のモデルである。ダイアプランはトリオプランよりも安価であることに加え、写真用に改造することでトリオプラン同等のバブルボケを出すことができるため、近年になって人気が急上昇している(参考文献[0])。本ブログでもダイアプラン80mm F2.8や後継モデルのペンタコンAV ( Pentacon AV)100mm F2.8など、関連するレンズをこれまで何本か取り上げてきた。
ダイアプラン100mm F3についてはシリアル番号の独自調査により戦前の1930年よりも前の時代に早くも登場していることが判明しており(参考資料[1])、本ブログで今回取り上げる1本もシリアル番号が19万番の1920年代に製造された個体である。EXAKTA用やLEICA用として3種のTrioplan(10cm F2.8/10.5cm F2.8/12cm F4.5)が登場したのは1936年であるから、Diaplan 100mm f3はこれらよりも前に登場していたことになる。このモデルの生産は戦後もしばらく続き、1950年代にはガラス面にコーティングが施された個体も市場供給されているが、1960年代初頭に口径比が少し明るいダイアプラン100mm F2.8が登場し姿を消している(参考資料[2][3])。なお、メイヤー・オプティックは1968年にペンタコン人民公社(VEB Pentacon)に吸収され、それまでのメイヤーブランドは1971年以降にペンタコンブランドへと置わっており(参考資料[4][5])、ダイアプラン100mm f2.8についても設計構成は同一のままペンタコンAV (Pentacon AV)100mm f2.8へと改称されている。

入手の経緯
ノンコートモデル
2016年11月にeBayを介してドイツのカメラ屋アルパ・フォトグラフィーからレンズヘッドに純正ヘリコイドがついた状態の品を99ユーロ+送料6.5ユーロの即決価格で落札した。オークションの記述は「完全に良好な状態の実用品である。ガラスはクリアでカビはない」とのこと。届いたレンズは後玉が汚れていたので、クリーニングし完全にクリアになった。レンズにはプロジェクター本体に固定するための筒(末端が58mmネジ)が付属していたので、ここにM58中華製ヘリコイドを据え付け、ヘリコイドのカメラ側を58-39mmステップアップリングとM39-M42変換リングで末端処理し、M42レンズとして使用できるようにした。
Diaplan 100mm F3(戦前製), 重量(実測)145g(側部の鏡胴固定ネジは含まず), 設計構成は3群3枚のトリプレット型, ノンコート, シリアル番号197099(製造は1920年代)

コーティング付きモデル
2016年11月にeBayを介して競買の末、レンズヘッドのみをエクサクラウスさんから74ユーロ+送料8.6ユーロで落札した。オークションの記述は「ナイスコンディション。ガラスはちょっとだけクリーニングが必要だろう」とのこと。届いたレンズは中玉にやや汚れとゴミがあったが、構造が単純なので簡単に分解でき、クリーニングしたところクリアになった。ステップアップリングを用いてM52中華製ヘリコイド(17-31mm)に搭載すればM42レンズとして使用できるが、今回はより高伸長なヘリコイド(36-90mm)に搭載しsony A7で使用している。
Diaplan 100mm F3(戦後製):重量(実測) 195g(側部の鏡胴固定ネジは含まず) , 設計構成は3群3枚のトリプレット型, ガラス面にコーティングあり,  シリアル番号2240762(1950年代に生産された製品個体

参考資料
  • [0] レンズの時間 VOL.2 P43-P49 玄光社
  • [1] オークション取引歴の中にシリアル番号167XXXのDiaplan 100mm F3が見つかる。これは戦前の1930年よりも前の時代の製品である。
  • [2] 今回入手した1本はシリアル番号から1950年代後期に生産された個体である。ガラスにはコーティングが施されている。一方、オークションの取引歴には1952年製(シリアル番号130万番)のノンコートの個体もみつかる。メイヤーがコーティング蒸着装置を導入するのは1952年と遅かった。
  • [3] オークション取引歴の中には1960年代初頭に生産されたDiaplan 100mm F2.8(S/N: 2624XXX)がみつかる。参考資料[2]との前後関係から1960年前後にモデルチェンジが行われ、口径比がF3からF2.8に明るくなったものと判断できる。
  • [4]  オークション取引歴の中にDiaplan 100mm F2.8(S/N:6933XXX)が確認できるため、このモデルは少なくても1970年代初頭までは生産されていたと判断できる。1971年にMeyerブランドは全てPentaconブランドに置き換わっている。
  • [5] 東ドイツカメラの全貌(朝日ソノラマ)
M42マウントへの改造例
ダイアプランのレンズヘッドにはプロジェクター用のヘリコイドが付属していることが少なくないので、これを有効活用しM42マウントに改造する事例を示しておく。必要な部品はM52-M42ヘリコイドと、プロジェクター用ヘリコイドの末端を52mm径のネジにするために用いる52-62mmステップアップリングである。ステップアップリングは内側のネジ山をルーターで削り若干広げておく。これをプロジェクター用ヘリコイドの末端に被せ、側面からネジ留めすれば完成だ。無限遠のピントがほぼピタリと出ている。なお、今回はネジ留めではなくエポキシ接着で簡単に済ませた。ガッチリ接着してしまうと力ずくでも取り外すのは困難なので、3点留め位に手加減しておくのがよい。
レンズはダブルヘリコイド仕様になっているので普段はM52ヘリコイドを使い、マクロ撮影の時のみプロジェクター用ヘリコイドを繰り出して用いる。

撮影テスト
過去に本ブログで取り上げた口径比F2.8の後継モデルPentacon AV 100mmはピント部にややフレアが発生するソフトな描写傾向のレンズであったが、今回取り上げるDiaplan F3は、これよりもフレア量が少なくシャープな像が得られている。ただし、解像力は後継モデルの方が良い印象をうける。肝心のボケについては被写体の背後に強い光の集積をともなうハッキリとしたバブルボケを確認できた。コーティングつきモデルとコーティングなしモデルの画質的な差は階調描写性能のみで、コーティングのあるモデルの方がコントラストが良好で色乗りがよく、コーティングなしモデルの方が逆光撮影時にハレーションが出やすく、発色が淡白になる傾向がみられた。淡泊な描写を避けたいならばフードをしっかり装着し、デジカメのセッティングをビビットにすればよい。それ以外の解像力やボケ具合、フレア量などについて、両モデルはほぼ同等である。
コーティング付きモデル + sony A7(AWB): ボケの輪郭部に強が集まり、しっかりとしたバブルボケを形成している

コーティングつきモデル + sony A7(AWB):ピント部は四隅まで安定感のある描写で、滲みはPentacon AV 100mm F2.8に比べると少な目である
ノンコートモデル + sony A7(APS-C crop mode, WB:晴天): バブルの大きさを抑さえたい時にはAPS-Cモードに変え、引いてとるとよい
ノンコートモデル + sony A7(APS-C mode, AWB):こちらもマクロ域。バブルボケが大きくなりすぎるので、APS-Cモードの方がよい
ノンコートモデル + sony A7(APS-C mode, AWB): こういう被写体には軟調なノンコートレンズの描写がよく合う
コーティングつきモデル + sony A7(AWB): 背後の像がバブルボケを伴いながら崩壊している。たっ、楽しい!




コーティング付きモデル + sony A7(WB:晴天, クリエイティブスタイル Vivid): ノンコートレンズで彩度がほしいならデジカメの設定を変えればよい。この作例ではクリエイティブスタイルをノーマルからVIVIDに変更している

ノンコートモデル + sony A7(AWB): ノンコートレンズはもともとコーティング付きよりも軟調なので、長所を生かしハイキー気味に撮影するとライトトーンな写真になる。バブルボケの白さもアップ!













ノンコートモデル + sony A7(Full-frame mode, AWB): Diaplan 100mm F2.8との画質の差はフレア量であろう。モヤモヤとした滲みが苦手な人はDiaplan(Pentacon AV) 100mm F2.8よりもF3のモデルを選ぶ方がよいのかもしれない

2016/11/21

Carl Zeiss Jena Flektogon 35mm F2.8(M42/Exakta mount) 1st(silver), 2nd(zebla) and 3rd(black) Rev.2



1950年代初頭に登場した一眼レフカメラ用の広角レンズはテッサー(Tessar)やトリプレット(Triplet)など既存のレンズ構成をベースに、それら前方に近視補正用の眼鏡に相当する負のメニスカスレンズを配置する「レトロフォーカス化」と呼ばれる設計アプローチで作られた製品が一般的であった。既存のレンズ設計の助けを借りる必要があったのは、当初まだ複雑な構成のレンズを一から組み上げることが容易でなかったためで、これにはコンピュータによるレンズの自動設計法の登場を待たなければならなかった。自動設計法が実用化されるのは1960年代に入ってからの事である。ところが、この設計アプローチによるレンズはフレア(コマフレア)が多く発生する画質的には厳しいものばかりで、「一眼レフカメラは広角レンズに弱い」という印象が広まりつつあった。ただし、例外的に高い描写性能を発揮できた手本のようなレンズが存在したため、その後の広角レトロフォーカス型レンズの研究開発はこのレンズに追い付く事を一つの目標に、各社で急ピッチに進められた。 カールツァイス・イエナのフレクトゴン(Flektogon)35mm F2.8である。
フレクトゴンは、はじめから広角レンズとしての適正に富むビオメタール(Biometar)をベースに設計されており、フレアは少なく、ヌケの良いシャープな描写を実現できる当時唯一無二の存在であったため、絶大な人気を誇った。このレンズを模倣したロシアのMIR-1(D.S. Volosov, 1954年設計)がTair-11など他のレンズとともに、1958年のベルギー万博でグランプリを獲得したのは有名な話である。
1960年代に入るとNikkor-H 2.8cmF3.5を皮切りにフレアを有効に補正できるレンズが各社から次々と登場し、コンピュータによる自動設計法の普及にも後押しされ、フレクトゴンに対抗できるレンズがようやく登場するようになった。フレクトゴンの登場から8年後のことである。
ビオメタールから生まれた
ドイツ初の広角レトロフォーカス型レンズ
Carl Zeiss Jena Flektogon 35mm F2.8
フレクトゴン35mmはカールツァイス・イエナ人民公社のレンズ設計士ハリー・ツェルナー(Harry Zöllner)とルドルフ・ソリッシ(Rudolf Sorisshi)がレンジファインダー機のコンタックス(Contax)用に供給されていた広角ビオメタール 2.8/35を一眼レフカメラに適合させるという方針で開発し、1952年に登場させたドイツ初の広角レトロフォーカス型レンズである。ツェルナーはビオメタールの他にテッサーF2.8の戦後型やパンコラー F1.8を設計した人物でもある。抜群の描写性能を発揮したため大人気となり、コンタックスSやプラクチカ、エキザクタ、プラクチナ、ヴェラ(Werra)、中判カメラのペンタコンシックスなどに搭載され、その後の広角レトロフォーカス型レンズの地位向上に大きく貢献した。
フレクトゴンの設計構成のルーツはAlvan G.クラークが設計し1889年に登場したダブルガウスである(下図)。クラークのダブルガウスからはツァイスのルドルフによる設計でプラナー(1897年~)が生み出され、1920年代に同社のメルテによる改良でビオター(Biotar)へと発展している。また、1930年代初頭にツァイスのリヒターが設計した超広角レンズのトポゴン(Topogon)もクラークのダブルガウスからの派生レンズである。明るく諸収差をバランスよく補正できる大口径レンズのビオターと、画角特性に優れた広角レンズのトポゴン。ビオターとトポゴンは戦後に手を組みビオメタールへと発展し、それをレトロフォーカス化したフレクトゴンを誕生させている。
フレクトゴンに至る光学系の系譜:プラナーを祖とするビオターは明るく諸収差をバランスよく補正でき、大口径レンズに適した構成であり、一方のトポゴンは画角特性に優れた広角レンズに適した構成であった。ビオメタールは、これらを前後群に配置した混血レンズとして登場し、両親のそれぞれの長所を比較的高い水準で受け継ぐことに成功した優れたレンズ構成であった。ビオメタールにはツァイス・イエナが中版一眼レフカメラのペンタッコン・シックス(Pentacon six)用に供給した80mm f2.8の標準レンズと120mm f2.8の中望遠レンズ、旧西独Zeiss Ikon社がコンタックス用Biogon 35mmを開発するまでの繋ぎとして、旧東独Zeissに供給を依頼し、ごく短期間のみ生産された広角ビオメタール 35mm f2.8が存在している。フレクトゴンはこの広角ビオメタールを一眼レフカメラに適合させるという方針で生み出された。ビオメタールの前方に負の大型メニスカスレンズ(下図の緑のエレメント)を配置し、バックフォーカスを稼ぐことで、一眼レフカメラ用レンズとしての適性を得ている。負のレンズを据え付けた分だけ光学系のバランスが良くなり、ビオメタールで若干みられたグルグルボケはフレクトゴンではすっかりと補正されている


各モデルで若干異なる仕様
フレクトゴン35mmF2.8には鏡胴の素材にアルミ合金を採用した初期モデル、ゼブラ柄の2代目(一部に革巻き鏡胴)、黒鏡胴で1980年代後期まで製造された3代目のモデルが存在する。デザイン以外にも各モデルには絞り羽の構成枚数やコーティングの種類、最短撮影距離、絞りの制御機構若干の差がみられる。
絞り羽の構成枚数は初期モデルが9枚ともっとも多く、2代目が5枚に減り、3代目が6枚になっている。一般的に絞りの枚数が多い方が点光源のボケが真円に近い形状となり、自然なボケ味が得られるとされている。しかし、フレクトゴンの場合は5枚構成でも絞りを閉じたときの開口部が丸みを帯びた形状になるよう工夫されているので、実写による差違は大きくない。最短撮影距離は初期モデルのみ36cmで、2代目と3代目は18cmまで短縮されている。撮影距離18cmはこの手の広角レンズとしては非常に短く、準マクロ的な撮影が可能である。初期モデルには中玉にシアン系コーティングが用いられているのに対し、2代目と3代目には、この部分がマゼンダ系コーティングに置き換えられている。初代よりも2代目、3代目の方がコーティングの性能は高く、ゴーストやハレーションの抑制効果が僅かに高いぶんだけシャープネスやコントラストも若干高い。ただし、実写では初期モデルでもシャープネスはかなり高く、大きな差を感じることはなかった。目で見る限りでは2代目と3代目のコーティング色に差異は認められなかったので、両者の光学系は完全に同一であろう。1960年代になるとコンピュータによる自動設計法の助けを借りて各社レトロフォーカス型レンズの設計を刷新しているが、フレクトゴン35mm f2.8は初代からの設計構成を維持したまま、35年もの長期にわたり生産されていた。
フレクトゴンは「一眼レフカメラは広角レンズに不利」という既成概念を打ち砕き、レトロフォーカス型広角レンズの地位向上に貢献した歴史的にたいへん意義のあるレンズといえる。このレンズの存在がなければ、一眼レフカメラ全盛時代の到来はもっと遅かったのかもしれない。

入手の経緯
Carl Zeiss Jena Flektogon 35mm F2.8(Silver model, 1st version) M42 mount
このレンズは2013年3月にeBayを経由しギリシャのM42レンズ専門業者フォトピック(スチール22)から入手した。商品の状態はMINT(美品)で「シリアル番号が照合する元箱がついている。ガラスはクリアで傷はない。完全動作する」とのこと。フォトピックは業界では有名な優良業者だ。自動入札ソフトで185ドルを設定し放置したところ167ドル+送料16ドルと手頃な値段で落札されていた。届いた品は僅かな拭き傷がみられる程度で、ガラスも鏡胴も良好な状態。ヘリコイドや絞りの開閉もスムーズであった。
重量(実測) 185g, 絞り羽 9枚構成, フィルター径 49mm, 最短撮影距離 0.36m -α, 絞り F2.8-F16(マニュアル),絞りの制御機構はプリセット, 構成 5群6枚レトロフォーカス型, レトロフォーカス型, M42マウント, フレクトゴンという名称はラテン語の「曲がる、傾く」を意味するFlectoにギリシャ語の「角」を意味するGonを組み合わせたものを由来としている

Carl Zeiss Jena Flektogon 35mm F2.8(Zebla Model, 2nd version) M42 mount
このレンズも2013年8月にeBayを経由しギリシャのM42レンズ専門業者フォトピック(スチール22)から入手した。商品の状態はMINT(美品)で「ガラスはクリアで傷はない。完全動作する」とのこと。自動入札ソフトで225ドルを設定し放置したところ、205ドル+送料16ドルで落札できた。届いた品はガラス、鏡胴ともに完璧に近い素晴らしい状態で、ヘリコイドや絞りの開閉もスムーズであった。ほぼ未使用のオールドストック品であろう。

重量(実測) 225g, 絞り羽 5枚構成, フィルター径 49mm, 最短撮影距離 0.18m -α, 絞り F2.8-F22(マニュアル),絞りの制御機構は自動・手動両対応, 構成 5群6枚レトロフォーカス型, M42マウント


Carl Zeiss Jena Flektogon 35mm F2.8(Black  Model,  3nd  version) Exakta mount
2016年9月にドイツの写真機材を専門とするアナログ・ラウンジから107ユーロ+送料8ユーロの即決価格で購入した。レンズは「良好なコンディションで使用感は少な目。クモリ、カビはない。絞りリングやヘリコイドリングはスムーズに回る」とのこと。このセラーはいつも、このような簡単な記述であり博打的な要素が多少あるが、同時配送に追加料金を取らないサービス精神がある。保有している在庫が多く、新品に近い綺麗なレンズを出すことも多い。今回は状態のいいレンズを手にすることができた。
重量(実測) 225g, 絞り羽 6枚構成, フィルター径 49mm, 最短撮影距離 0.18m -α, 絞り F2.8-F22, 絞りの制御は手動, 構成 5群6枚レトロフォーカス型, Exaktaマウント


特許資料:US2793565(May 28,1957/Filed April 1955)

撮影テスト
1950年代に設計された黎明期のレトロフォーカス型広角レンズは多くがフレア(コマ収差)の補正に課題を残しており、モヤモヤとしたソフトな描写傾向が当たり前のように見られる。一方でフレクトゴンの描写を見ると、フレアは開放から充分なレベルに抑えられており、ハイライト部を大きく拡大表示する場合のみ、僅かなレベルで薄っすらと表面を覆うフレアを確認することができる。画質的にはレトロフォーカス型レンズの設計水準が成熟期を迎える1960年代中期以降の製品と同等といってよいだろう。東独Zess Jenaの技術力はこの時代において、他国のメーカーより10年先を歩んでいたのである。コントラストは開放から良好で発色も良い。ただし、絞り込んでもカリカリとした鋭い階調描写になることはなく、適度な残存収差が軟らかくなだらかな階調描写を実現している。ボケはレトロフォーカス型レンズらしく四隅まで乱れずに安定しており、グルグルボケや放射ボケは全くみられず、2線ボケ傾向もない。広角レンズで時々問題となる色滲み(倍率色収差)はデジタル撮影の際に僅かにみられ、写真の端部で被写体の輪郭部が赤みがかるが、拡大表示でもしなければ目立つことはない。解像力はレトロフォーカス型レンズとしては四隅まで良好な水準を維持している。最短撮影距離が極めて短いのは、このレンズの大きな魅力である。特に2ndモデルと3rdモデルは18cmと極めて短く、準マクロレンズとしても使用できる。描写性能はもちろんのこと、ワイドからマクロまでをカバーでき、使い出のあるレンズである。
F8, 3rd black model+ sony A7(WB:日光): 絞っても階調は軟らかい。中間階調がよく出るレンズだからこそできる、繊細な描写表現。フレクトゴンはやっぱり凄いレンズだ

 
1st SILVER Model
 

F5.6(左), F4(右), 1st silver model + sony A7(AWB): オールドレンズ写真学校で評判だった組み写真。撮影距離に依らず描写性能には安定感があり、室内での撮影にはとても使いやすいレンズだ

F4, 1st silver model + sony A7(AWB): 


F2.8(開放), 1st silver model+sony A7(AWB): 初期のレトロフォーカス型レンズの中に口径比F2.8でここまでシャープに写るレンズは恐らく存在しないだろう





F4, 1st silver model+sony A7(AWB)
F3.5, 1st silver model +sony A7(AWB): 開放から半段絞るだけで、ここまでヌケがよくシャープに写る。開放ではこちらに示すように若干のコマフレアが肌を覆い線の細い描写である。解像力はレトロフォーカス型レンズとしては良好なレベルである
F3.5, 1st silver model +sony A7(AWB, +2/3EV):

上段F2.8(開放)/下段F3.5(半段絞った)。開放(上段)ではコマが覆うが、半段絞ればフレアは消失し(下段)、スッキリとヌケの良い描写になる。解像力はレトロフォーカス型レンズとしては四隅まで良好なレベルである






 
2nd ZEBLA Model
 
F4, sony A7(AWB): 最短撮影距離18cm。マクロ域であるが十分な画質だ


F5.6, sony A7(WB:晴天)


F4, sony A7(AWB)

F5.6, sony A7(AWB)



F3.5, sony A7(WB:晴天)



F2.8(開放), sony A7(WB:晴天)


F2.8(開放), sony A7(WB:晴天): レンズマニアのおじ様たちの幸せそうな笑顔が羨ましい!














 
3rd BLACK Model
 
F5.6, sony A7(WB: 日光)
F8、sony A7(WB:日光)

F5.6, sony A7(AWB)

2016/10/25

illuminar(イルミナー) 25mm f1.4 c-mount 宝石レンズ



ゴーストとハレーションを操る魔法使い
宝石レンズ illuminar(イルミナー) 25mm f1.4
イルミナー(illuminar)は東京近郊で毎月開催されている「上野由日路x伊藤弘オールドレンズ写真学校」のスタッフが好奇心と遊び心で考案した改造レンズです。光学系の内部には何と宝石(ジェムストーン)が据付けられており、レンズに取り込まれた光の一部をセンサーの手前でスパークさせる効果があります(下図)。レンズの絞り冠をコントロールすることで、写真には宝石色に色づいた美しいハレーションやオーロラのカーテンような発光体、プリズム状のゴースト、リング状の不思議なボケなど様々な特殊効果が現れます。写真学校の生徒の間で瞬く間に人気となり、「宝石レンズ」の愛称で呼ばれるようになりました 。今最もエポックメーキングなレンズの一つであるイルミナーの魅力を、本ブログで取り上げてみたいと思います。
イルミナーを使用できるカメラはオリンパスPENシリーズやパナソニックGHシリーズなどマイクロフォーサーズセンサーを搭載した機種で、Cマントレンズ用のアダプターを介して搭載します。フジなど他のミラーレス機にもCマウント用のアダプターを使い搭載することはできますが、レンズのイメージサークルはAPS-Cフォーマットをカバーしていませんので、そのまま撮影すると写真の四隅に暗い部分(ダークコーナー)が発生してしまいます。これを回避するため、カメラの設定メニューで画像のアスペクト比を1:1(正方形)など一回り小さなイメージフォーマットに変更して使用することになります。ただし、周辺部の光量落ちは僅かに残ります。
このレンズのアイデアを考案した写真学校のスタッフによると、石のサイズやカッティング、据え付ける位置、ドナーとなるレンズの種類や最適なイメージサークルなどに対する試行錯誤を重ね、石の効果が最もよくあらわれる組み合わせに辿り着いたのだそうです。レンズは写真学校の講師陣による検証とフィードバックを繰り返し、2015年9月にサファイアを埋め込んだプロトタイプの第一号が完成、その後、ルビー、アメジストなどにバリエーションを広げ、現在のラインナップに至っています。
イルミナーシステムの概念図(上方が前玉・被写体側で下方がカメラ側)。宝石に照射される光の量を絞り羽の開閉でコントロールするという独創的な機構を備えている。光は宝石のカッティング面で屈折し、レンズ内をスパークする
イルミナーに設置される石には天然石のアメジスト(紫)、ペリドット(緑)、シトリントパーズ(黄)、ブルートパーズ(水色)、合成石のサファイア(青)、ルビー(赤)、ジルコニア(無色)など7種類のバリエーションがあります。石の相性や好みは人それぞれで、写真への効果も異なりますので、できれば試写してから入手するのがよいでしょう。ちなみに写真学校の上野先生はアメジスト、伊藤先生はブルートパーズ、上岡先生はジルコニアをイチオシですすめていました。写真表現の新たな可能性を模索する人々が辿り着いた画期的なアイデア商品ではないでしょうか。同学校は2016年10月に原宿で開催したワークショップ「オールドレンズフェス」の中でイルミナーの体験イベントを実施しています。カメラをぶら下げた外国人旅行者にイルミナーは大変な人気だったようです。

入手の方法
通常は都内近郊で毎月開催されている「上野由日路x伊藤弘オールドレンズ写真学校」で参加者にレンタルし、気に入った方に個人売買のレベルで販売しています。また、恵比寿の大沢カメラの店頭でも委託販売がおこなわれており、効果を確かめてから購入することができるので、おすすめです。一本一本、手作業で宝石を設置しているハンドメイドの改造レンズですので、工業製品のような0.1mm単位の品質精度を保証することはできないそうです。鏡胴のカラーバリエーションはシルバーとブラックの2色があります。

撮影テスト
内部に埋め込まれた宝石の効果を引き出すには少し工夫が必要で、昼間ならば強い光がレンズに斜め前方から入る「半逆光」の条件で撮影するのが効果を引き出す最適な条件です。太陽光の反射や照明光などの位置関係を考慮し、宝石を上手に光らせるのが撮影時のコツです。絞りを全開にすると普通に写るレンズですから、まずは開放でピントを合わます。その後、絞りをコントロールして宝石の効果を発生させ、シャッターチャンスを探ります。絞りは閉じるほど宝石の効果は強くなりますが、絞りすぎると被写界深度が深くなり、宝石が写真の中央にうっすらと写ってしまいますので、適度な絞り加減が重要です。夜間撮影の場合には照明を拾うだけで比較的簡単に宝石の効果が現れます。効果が強すぎる場合には絞りを開け、宝石に送り込む光量を調整します。
illuminar(Sapphire) + PEN E-PL6, photo by H. MAKINO


illuminar(Sapphire) + PEN E-PL6, photo by H. MAKINO

illuminar(Sapphire) + PEN E-PL6, photo by H. MAKINO

illuminar(Sapphire) + PEN E-PL6, photo by H. MAKINO



 
Photographer Yoshihiro Ueno

illuminar(RUBY)+ PEN EP3, photo by Yoshihiro Ueno 

illuminar(AMETHYST) + PEN EP3, photo by Yoshihiro Ueno

illuminar + PEN EP3, photo by Yoshihiro Ueno

illuminar(AMETHYST) + PEN EP3, photo by Yoshihiro Ueno

illuminar + PEN EP3, photo by Yoshihiro Ueno

illuminar + PEN EP3, photo by Yoshihiro Ueno

Photographer Ema Ueoka

illuminar + PEN EP3, photo by Ema Ueoka

illuminar (Ruby) + PEN EP3, photo by Ema Ueoka

illuminar + PEN EP3, photo by Ema Ueoka
illuminar(zirconia) + PEN EP3, photo by Ema Ueoka 

illuminar (BLUE-TOPAZ)+ PEN EP3, photo by Ema Ueoka

illuminar + PEN EP3, photo by Ema Ueoka

illuminar + PEN EP3, photo by Ema Ueoka
illuminar (zirconia) + PEN EP3, photo by Ema Ueoka

illuminar + PEN EP3, photo by Ema Ueoka
illuminar (BLUE-TOPAZ) + PEN EP3, photo by Ema Ueoka
illuminar (BLUE-TOPAZ) + PEN EP3, photo by Ema Ueoka

illuminar (RUBY) + PEN EP3, photo by Ema Ueoka

illuminar + PEN EP3, photo by Ema Ueoka
illuminar (zirconia) + PEN EP3, photo by Ema Ueoka
illuminar (BLUE-TOPAZ) + PEN EP3, photo by Ema Ueoka
illuminar (BLUE-TOPAZ) + PEN EP3, photo by Ema Ueoka

Photographer Hiromu Ito

illuminar (BLUE-TOPAZ) + PEN EP3, photo by Hiromu Ito


illuminar (BLUE-TOPAZ) + PEN EP3, photo by Hiromu Ito

illuminar (BLUE-TOPAZ) + PEN EP3, photo by Hiromu Ito





illuminar (AMETHYST) + PEN EP3, photo by Hiromu Ito
illuminar (Blue-Topaz) + PEN EP3, photo by Hiromu Ito
illuminar (Blue-Topaz) + PEN EP3, photo by Hiromu Ito
illuminar (Blue-Topaz) + PEN EP3, photo by Hiromu Ito
illuminar+ PEN EP3, photo by Hiromu Ito



 Photographer M. Kurumi(7歳 小学生)

7歳の娘が昨年撮影した写真です。宝石レンズのイルミナーをPENにつけて撮影しました。娘はまだピント合わせが上手にできませんが、このレンズの力を借りると写真になってしまうのは不思議なものです。
illuminar (amethyst) + PEN E-PL6, photo by M. Kurumi

illuminar (amethyst) + PEN E-PL6, photo by M. Kurumi

illuminar (amethyst) + PEN E-PL6, photo by M. Kurumi

illuminar (amethyst) + PEN E-PL6, photo by M. Kurumi

illuminar (amethyst) + PEN E-PL6, photo by M. Kurumi

illuminar (amethyst) + PEN E-PL6, photo by M. Kurumi





あくまでもイルミナーは特殊レンズですので、カメラに付けっぱなしにして常用するのではなく、普段はごく普通に写る他のレンズを使い、ここぞというときに「伝家の宝刀」のように取り出すのが正しい使い道のように思います。